IoTやAIは日本の成長につなげたいと経済産業省始め様々な方が日夜努力しているかと思います。
これは1年前に某調査会社にヒアリングされたときにお話ししたことですが、
まだ内容は色あせていないと思いますので、文章にまとめてみます。
今の東京に危機感
東京や大阪などの大都市はIT化される前の時代に最適化された都市になっているので未だに昔と変わらない生活も維持されています。
20世紀後半の申し子は、20世紀の繁栄の夢の中に生きてると言える。また、そこで生活する人の仕事の多くが現場を離れた「本社」的なものが多く、言ってみれば、情報を右から左にやるだけのものが大半を占めています。
ITとは、日本語にすると「情報技術」、つまり東京の仕事の大半がITが更に進化した先に仕事そのものの存在意義、意味づけに劇的な変化が待っている。
そして残念なことに、2020年の東京オリンピックに向けて、仮初めの景気により、この20世紀の夢があと数年続いてしまう。
その間に世界のビッグプレーヤーは10歩くらい先の時代に進んでしまうんです。
東京オリンピック後に不景気になることを漠然と不安に思っている方も多いと思いますが、僕は危機的な状況になると危惧しています。
地方こそIoT
都市部の好景気と対象に、地方の末端は、現場仕事が多く、この数年は人手不足の進行が深刻なレベルになってきてます。
しかしながら、低賃金の労働依存型の産業が多く、経営モデルを変えない限り長続きしないであろうと僕は見ています。
そんな現場仕事は、IT化の進展は遅く、実際、コスト面、実用面含めて実用的なIT技術がまだ出ていなかったこともあり、「IoT」の普及により劇的に進化する可能性を秘めています。
イメージとしては、一人の人が、今まで、両目と2本の腕で作業していたのに、100個の目と10本の腕で仕事するようになるようなものであります。
まだそこまで手軽にという段階ではないが、都市部ではそういった開発をしたい腕利きのエンジニアがうずうずしているので、地方はアプリケーション開発の場としては最高だと考えてます。
SIerの役割
IT業界といえば、SIerを頂点とした開発請負・運営請負が大きなウェイトを占めているが、僕は、彼らに出番はあまりないと見ています。
地方の産業におけるIoT普及のカギは、
1)圧倒的な低コスト
2)現場がカスタマイズできる
この2点です。
一つの道具が1000円から数十万円のものに対して、都市部から出張してもらい設定を調整してもらうのに一回5万円とか払うということはありえないです。
また、デバイス開発なども、あっという間に低廉化していくことを考えたら、SIerがいじれる範囲については商売的においしい領域はないと思います。
IT業界そのものも今後、様々な産業に溶け込み、純粋なIT産業というのはすごく尖がった一部が残るでしょうから、ほとんどのSIerは残念ながら消えゆく運命だと思ってます。
IoTで得するのは?
今までIT化の恩恵を受けてこなかった産業分野の事業者のうち、いち早くIoT・第四次産業革命による生産に対する考え方を革新できた事業者だと思います。
生産能力の向上だけでなく、品質向上、最終消費者に届くまでを描いた最適化、周辺産業との一体化など取り組めることは様々です。
一年経ってみて
東京を中心とする日本の産業のヒエラルキーの上層部は僕が思っていた以上に早く綻びがどんどん出てきてます。
こういった警鐘を受けてみなさん自分事として考え始めていただきたいです。
まだ間に合います。
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(文責)天草IoTイニシアティブ発起人の一人:野間
インターネットマガジンに寄稿させていただいてます。
